用意しなければならない本人書類を見極める

古物営業法施行規制の改正により、買取の際には本人確認が必要となっています。たとえ買取額が1円でも本人確認が必要です。 「免許証のコピーを送ってもらう」だけの方法は、違法な業者ですので注意しましょう! 
参考)警視庁:非対面取引における確認の方法(外部サイト)

本人確認書類での注意点

本人確認書類で提示を求められるものに、「身分証のコピー」があります。(間違って現物を送ってしまう人がいるようですが、コピーですのでくれぐれも間違えないように!)

利用される身分証の割合では、自動車の運転免許証や健康保険証を提示する人が多く、データでは全体9割を占めています。もちろんパスポートや住民基本台帳カードなども利用できます。
一方で、学生証や社員証は公的機関の発行ではない、という理由で認められない買取業者もあるようです。また、マイナンバーカードも身分証ではありますが、番号の取り扱いはとても慎重なものになるため、買取業者では保管の責任が取れない、保管の環境が整っていない等の理由で提示を断るケースもあるようです。

また、提示する身分証は当然、申込した内容と一致する必要があります(特に名前、住所)。買取業者によっては、振込先口座の名義も一致する必要がありますので、申込の際は全てが揃っているか、十分に確認しましょう。

身分証で提示できるものと提示方法(下記のどれかでOK)

自動車運転免許証

運転免許証のコピーを使用する場合、全体が明確に確認できるようにしましょう。住所と名前だけをコピーし他の部分を隠れてしまったりすると、無効になります。また、裏面に住所変更などによる記載がある場合は、そちらのコピーも必要なので注意しましょう。
なお免許証の住所変更を自分で手書きするのはNGです!必ず所轄の警察署に変更の手続きにいきましょう。

各種健康保険証

健康保険証を本人確認書類として使用する場合、必ず保険証全体が確認できるようにコピー・撮影をしましょう。紙式の場合はオモテ面だけでいいのですが、カード式の場合はウラ面に現住所が記載されていることが多いので、その場合はオモテ・ウラ両方のコピーが必要になります。
住所欄が記入式になっている場合は、自分で住所を記入してから、コピーを取りましょう。

パスポート

本人確認書類にパスポートを使用する場合には、基本的には「顔写真が記載されているページ」と、「住所を記載するページ」のコピー・撮影が必要です。もしも、住所・氏名などに変更がある場合には、変更後の住所・氏名が記載された追記のページのコピーも必要です。
こちらも住所欄などは自分で手書きで書いてから、コピーを取ります。

在留カード

外国人の方が買取を行う場合の本人確認書類として、在留カードがあります。これを使用する場合には、運転免許証同様、一切隠さずオモテ面全体をコピーまたは撮影して送ります。もしも住所変更など、記載事項に変更がある場合には、ウラ面のコピーも必要になります。

確認書類は必ず必要、面倒臭がらずに準備を

たかが数円の買取に本人確認書類なんて何に使うの?と思う人もいるのではないでしょうか?
その理由としては、近年、店舗からの万引き・盗難が急増していることに関係しています。盗んでそれを使うのではなく、買取業者に売って換金する人が多いのです。この法律改正は、被害品を市場に流通させないため、という目的があるのです。買取業者の取扱できない商品に、未開封の商品や同一商品の複数買取は不可というのも、同じ理由で万引きの可能性が高いということから警察の依頼で買取業者が申込を控えているのです。

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